水元の家
所在地:東京都葛飾区
用途:専用住宅
家族構成:夫婦+子供1人
構造:RC造+木造 地上2階(スキップフロア)
敷地面積:109.09㎡
建築面積:46.37㎡
延床面積:91.08㎡
コンセプト
合理的な構成、趣味の映画鑑賞、DJライブができる楽しげな家が要望でした。
ここでは、前面道路との視線の干渉を避けるため、建物のメインレベルを半階上げ、その床下を容積未算定の
納戸として有効活用し、内部に生じたレベル差はシアター状階段としてテラスと連続する趣味を満喫できる
設えとしました。
建物内の構成は閉じる用途のボリュームを縦横に組み上げ、その隙間をたまりのスペースに充てています。
周到な箱の配置とレベル差をつなぐ特徴ある階段により、立体的なワンルーム空間が現れ、各レベルから
望む景色は周辺環境と呼応したものとなっています。
狭小住宅としての工夫
- 1. 総2階ボリュームの問題点
与条件を満足する総2階ボリュームそのままでは前面道路からの視線と交錯し、車も道路境界からはみ出てしまいます。 - 2. 床下納戸を導入
床下空間を広げ納戸とすることで視線の交錯を解消し、車も納まるだけでなく庭のテラスとつながった階段シアターとなりました。 - 3. 隙間をつなげる
水廻りボリュームと個室ボリュームを挿入するとその隙間がスキップフロア状に屋上テラスまでつながりました。